6/28/2010

3Wのリシャフト


いま、実は3Wに新しいシャフトを試しています。
(新しいとか言っても、モデルは古いんですが。)


現在、主力に使っている3Wは、 以前記事に書きましたこちらです。



シャフトには、アルディラのNV85 stiff-X tip-350が挿さっています。


ユーティリティーは2番4番の2本とも、シャフトはダイナミックゴールドの
S300ですので、3Wもその方が打ちやすいかも知んないな?
と、思いまして、まぁ安いし試してみようかと。

そういう単純発想です。


新しい3Wも考えたのですが、どうもこの頃は大MOI、シャロー・フェースが主流で、縦にブレの大きいスイングを持つ私としては、フェースとクラウンの角で打っちゃうイメージがちょっとイヤ。
(打ってみると、決してそんなこと無いんですけどね。)


以前に、パーシモン・ドライバーと比較して記事にしたのですが、今見直してみても、



パーシモン・ドライバーとほとんど変わらないくらいのディープ・フェースです。
上から見た形状もよく似ていて、大きさも同じくらいです。

やっぱりこのヘッドは好きだなー、と。


そして、現行のアルディラ・シャフトの3Wは、長さも43 1/2インチになっていまして、これは一昔前のパーシモン・ドライバーの標準的長さです。

この3Wも満足して気に入っては居りますので、そのまま温存し、中古の
3Wをわざわざ買い求めてそれをリシャフトすることにしました。



出来上がってきたのが、こちらです。



左側が、今回のDG S300シャフトのもの。
知りませんでしたが、DGのS300っていうのは米国では一番ポピュラーなシャフトで、安いしいつでも在庫があるもんだとばかり思っていましたが、ウッド用となると取り寄せになるんだそうでした。


ちょっと悩んだのですが、長さは43 1/2インチにしました。

振り切れるか少し心配して、もう少し短めにしようかとも思ったのですけれど、よく考えたら、パーシモンのドライバーとロフト以外はほぼ一緒ですから、心配要らなかったんですよね。

ハイロフトの直ドラ(パーシモン)打つようなもんですし。


それで、レンジに持っていって新旧3Wで40球ほど打ってみましたが、どうやら両方きちんと打ったときで比較して、ずいぶんボールが高く上がるんですよね。

ええー?こんなにちがうのー?
と、思いつつ、よく見ると。↓



あちゃー!
今まで使ってたのは、3+だったか!
DGで作った3Wは、3でした・・・。

でも、ロフト的には多分、14度(または13度)vs15度とか、その程度の差だと思いますけど、弾道的にはもっとうんと違う感じです。

明らかにシャフトがボールを上げている感じ。


うーん・・・。

弾道的には、キャリーは減っても低い方が好きなんですが、ボールが上がりやすいし、明らかに打ちやすい・・・。

これはもしかして、3+Wの方にスチール・シャフトを挿して、3Wの方にアルディラを挿すように、入れ替えてもらった方が良いのでは?
もしくは、両方DGのスチールでも良いかも?

悩みます・・・。


飛距離的には・・・、平らなレンジでは180y超えていると、よく判りません。(^^;


また取り寄せは面倒くさいし、やっぱり2本のシャフト入れ替えがいいでしょうか?
出してる間は3Wなしでラウンドしなければなりませんが。(てか、2-3日で出来上がるかな。)

感触いいもんなー。



6/25/2010

ペブルビーチの14番ホール @USオープン2010


もう終わったのに申し訳ないのですが、USオープンの最中にデーブ・ペルツのブログで、フィル・ミケルソンと大会前の準備でコースを下調べし、これは要注意ホールだ、ということで大会中の土曜日にアップした記事をご紹介しようと思います。

非常に面白い内容です。

2010 US Open - 14th Green - a Damage Control Red Flag Alert

Damage Controlっていうのは、デーブ・ペルツの、「パッティング・バイブル」、「ショートゲーム・バイブル」に続く、最新刊のタイトルですね。
(私も、「ショートゲーム・バイブル」を読み終えたら次に読む予定にしています。♡)



今大会の14番ホールのセッティングがいかに難しい、ヘタをすると命取りになるホールだったかを詳しく解説してあります。

日本の池田勇太プロも初日にトリプルボギーの8を叩いてやられていますし、’07年マスターズ・チャンピオンのザック・ジョンソンは今大会で一番多いクワドロプル・ボギーの9を叩いてしまっているホールです。

ちなみに、この14番のレイアウトは、こんな感じになっています。

(ヤーデージブックの写真です。クリックで拡大します。)


ご覧のとおり、ティーショットの落とし所辺りにバンカーが沢山並んでいて、そこから大きく右にドッグレッグしてグリーンまで海を背に、どぉーっと登っているパー5です。


ペルツ・ブログでは、グリーンとその周りの写真を、できるだけアンジュレーションが立体的に伝わるように撮った写真をたくさん使って、どういう風に難しいホールだったのかを詳しく説明してくれていますので、読み応えありますよ。


例えば最初の写真。



この写真は、14番グリーンの右手前から撮った写真です。
グリーンの後方にTVタワーが見えますが、あれほど高い位置から撮影しますから、TVではグリーンはフラット目に見えてしまいます。
しかしプレイヤーのショットを見ていれば、このグリーンがもっともアンジュレーションが強く、チャレンジングな高低差を持つグリーンだと分かります。

12.5フィートと言う速いグリーンのスピードとの組み合わせで、Red Flag
Touch状況を作り出しています。

急勾配+高速グリーンの組み合わせです。

このグリーンの右サイドの傾斜はグリーン右側後方から右側前方にかけて斜度がきつ過ぎて、このポジションにカップを切れる可能性はありません。
(どのボールも全部、写っている黒いネットのカバーされているエリアに転がり降りてきます。)



・・・なんて言う風に、細かく解説されていますから、是非ご覧になってみて下さい。


グリーンの奥は、ペルツが立っている尾根を超えると全部グリーンの外まで転がりでてしまう。

グリーンの左奥は左で、はやり傾斜に乗るとグリーンを転がりでてしまうどころか厳しいラフまで転がり出てしまう上に、情報には木の枝が張り出していて、さらに難しい。

っていうような詳細を、写真を何枚も使って分かりやすく解説されています。

ちなみに、こうやってペルツと一緒に対策を練ったフィルは、パー、パー、パー、ボギーのトータル+1で4日間この難ホールを乗り切っていますね。


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この14番では、例えば、

デビッド・デュバルがグリーン手前からカップに寄せるべくピッチ・ショットを打ったところ、ほんのわずかに大き目でボールは止まらず、グリーン奥に転がり出てコロコロ降りていってしまいます。
グリーン後ろの刈り込まれたスロープの下の方からパターで戻したものの、カップを2mほどオーバー。
そのボールが止まりかけたものの止まらず、コロコロコロコロとスピードをあげ始めるボールの後ろをデュバルが為す術無く追って歩き、2打前とおとんど同じ場所に戻っていく光景など、典型的でした。

このホール、実は4日間ともほぼおんなじような位置にカップが切られていたんですよね。


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大会後に、USGAのひんしゅくを買うと覚悟しながらも、苦情の声を上げてしまったシアトルのライアン・ムーアの記事もご紹介します。





“U.S. Opens are U.S. Opens. I feel like (the USGA) is … going for trick-iness, to be honest. I’ve played in five now. Three out of five were just extremely tricky and they had nothing to do with being difficult.
(USオープンはUSオープンだけどね。 個人的には(USGAは) ・・・率直に言って、(コース設定が)トリッキーな方向に行ってると思う。 今のところ 5回出場したけど。 5つのうち3つは、難しいっていうより単にトリッキーなだけだった。)



“They know they can do something about hole (No. 14). It would take not much to make that green halfway reasonable. They refuse to do it.
Beyond that, they make it more severe and tricky on top of it. I think they go for a spectacle or something. They want something to draw attention … or make everybody look stupid, I guess.
((14番)ホールみたいな設定をやるんだよね。 あのグリーンをもう半ばくらいリーズナブルにするのはそんなに手間はかからないのに。 わざとやらないのさ。 それどころか、もっとシビアに、もっとトリッキーにしてある。 見世物かなんかにしようとしてるじゃないかな。 注目を浴びるようにしたいのさ ・・・ もしくは、みんなが馬鹿に見えるようにでもしてるんじゃないの?)



“It doesn’t reward good golf shots. That is why I don’t understand why you have a tournament that doesn’t reward good golf shots.
(いいショットが報われないんだ。 だから、なんでいいショットが報われないトーナメントをやろうとするのか理解出来ない。)


“It’s just a horrible golf hole the way (the USGA) set it up. I don’t know what they’re trying to demand. Where is the skill? I don’t know.
If you can’t even hit a shot to stay on the green, where is the skill involved?
((USGAの)コースコンディションの設定はとにかく端から端まで酷いゴルフだよ。 (プレイヤーに)なにを要求しようとしてるのか分からない。 スキルはどこいっちゃったの? 知らないね。 (ピンを攻めるどころか)ただグリーンにとどまるショットが不可能だったとしたら、スキルは関係ないじゃん?)


Moore later said he could not “physically … hit the shots” the USGA requires to score at a U.S. Open.
(ムーアはそれから、「僕には、USGAがUSオープンでスコアするために要求しているショットは物理的に打てない。」とも言っている。)


“I don’t know. I’ll probably keep playing them, just to torture myself once a year. I get angry, and it makes me hate golf for two months.  Then I’m OK again.
((今後USオープンには出るのかと聞かれて→) 分かんないよ。 多分出場続けるとは思うけど、年に1回自分を拷問にかけるだけだよね。 頭にくるしさ、2ヶ月ぐらいゴルフが嫌いになる。 で、しばらくするとまたOKになるけどね。)


“I’m sure all of this is going to be printed, and (the USGA) is going to hate me. But I’m OK with it. I’ve won three of their championships. I’m OK.”
(まぁ、こんなこと言うと活字になっちゃうのは分かってるし、USGAに嫌われちゃうけどね。 しょうがないよ。 僕はすでに(USGA主催の)チャンピオンシップ、3つ勝ったからね。 まぁ大丈夫。)



記事のコメント見ても、賛否両論ではありますが、

ムーアが痛烈に「douche」呼ばわりされていますね。(笑)

この単語って、ジョージ・ブッシュの悪口言うときに使われたことありましたけど、ライアン・ムーアの名前には「sh」って発音の部分無いんですけどね。

(意味的には、(まず辞書には出てないと思いますが、)「女々しい下衆なやつ」って感じでしょうか。)


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でも、流石にトッププロのメジャー大会ですね。
このホール、3日目以降になるとほとんどがボギー以下、先のデュバルの例を含めて少なくともダブルボギー以下に収まっています。
3日目にビジェガスがトリプル打ってるのが唯一の例外かな。


ムーア自身は、4日間14番ホールでは、ダブルボギー、バーディー、パー、パーですから、ちゃんと攻略していると言っても差し支えないと思います。


タイガーに至っては実に、パー、バーディー、パー、バーディーでしたから、驚くべくことにこの難ホールをカモにしてます。
(ちなみに遼くんも14番では4日間トータルイーブンパーで攻略出来ていますね。)

つまり、ライアン・ムーアが言うほどに14番ホールを最悪ホール呼ばわりする必要は無い、と私も思うわけです。


↑ の、前の方のペルツのブログでは、グリーンの右後方からカップへのアプローチは安全ルートではあるが、ただしそこへ2打でいくのは距離的に無理がある、と書かれていました。


非常に面白いことに、タイガーは2打目でグリーン右のバンカーへ入れて、バーディーを奪っていました。
攻略ルートのひとつとして、意識的に入れた可能性はけっこう高いんじゃないかと思ったりします。


私も14番の右バンカーには入りましたが(もちろんコース設定は雲泥の差の中ではありますが)、あごも高くなくて、難しいバンカーでは無いんですよね。
(とは言え、私の場合はバンカーに届くには3打かかります上、バンカーからも8歩(約5m半)にしか寄らず、サンド・セーブ出来ずにボギー打つのが精一杯だったのですが。(^^;)


私は、どちらかと言うとUSオープンがメジャーの中では一番好きなんですが、今回のペブルビーチでのトーナメントは、すごく見応えがあって面白かったと思いました。(^^)



おまけ:

ペルツ・ブログには、ペブルビーチの美しいところを色々写真で紹介した記事も上がっています。
中継では見ないようなアングルも多数写っていますので、ご興味のある方は是非ご覧になってみて下さい。

こちらです。→ 「The Beauty of Pebble Beach




6/24/2010

ジャイナ教信者のゴルファー


お友達のXさんの、「コガネムシ」という小説風記事で思い出したことがあります。
(読んでない方、ご覧になってみてくださいね。 この→「意思の上にも3年」っていうのとか、面白いです。)

ただし、私の話はノン・フィクションです。(笑) (^^;


私の友人に、ジャイナ教の信者の人が二人ほど居るんですね。 もちろんインド人です。
ひとりは仕事上のお付き合いでインド在住ですが、もう一人はご近所さんです。


非常に由緒正しい、歴史の古い宗教でして、インドではそれなりにリスペクトされますし、社会的にもちゃんとした(成功した?)信者さんが多いように思います。

ロサンゼルスやアナハイムにも、大きな寺院を構えていたりします。

(Google Streetviewの画像)


独特の建築様式も有名です。
こちらのサイト(日本語)なども、ご参考までに。


知らない人に分かりやすいように、本人たちは「ベジタリアン」だと表現しますが、私から見るとベジタリアンとは程遠いです。

なにしろ敬虔な信者さんは、小さな蟻んこはもちろん、微生物すら殺さないように、小さな箒を持っていて、掃きながら歩くような人たちです。

微生物を犠牲にしてしまうので、根野菜は一切ダメ。
じゃがいも、にんにく、玉ねぎ、人参、大根、全部ダメです。
食べられない野菜多すぎ。
(果物類は、全部自然の恵みですからOKみたいです。)

卵は無精卵でもダメ。
乳製品は殺生にならないのでOK。

とにかく一緒に出張行ったりすると、食事で難儀します。
どのレストラン行っても、食べる前に入念な打ち合わせとチェック。
基本的にインド料理のレストランを探しますが、普通のインド・レストランじゃダメですしね。

ジャイナに理解あるシェフが居ないと。
シンシナチで探したときはけっこう大変でした。



で、どうやったらジャイナ教信者がゴルファーになれるのかよく判りませんが(笑)、私の友人は、(例の片道6時間ドライブのペブルビーチ行きに同行したぐらい)ゴルフ好きな、ゴルファーなんです。

週2回以上はプレーしてるようですし。
(ハンディはたぶん、25ぐらいかなぁ。)
例の、暗闇で蛍光(発光)ボールをプレーするGlowball Tournamentにも、私のパートナーで出てくれたくらいゴルフ好きです。(笑)


芝は再生するから殺生じゃないかなぁ。
でも、微生物なんて、絶対、打ってるって。(笑)

そういえば彼、なるべくディボット取らない打ち方してるのかな?

木の中入ると、50-50とか言って、必ず無茶ルートでピン向かって打つんですけど(笑)、まぁほとんどの木はお前さんのボールより強いわな。


もう、なにしろけったいな友人です。
(てか、殺生しないと言う、ある意味正しい教義を守ろうとしてるだけなんですよね。)



よく、こちらのゴルフ場ですと、特にショットガン・トーナメントとかイベントの時とかにも多いんですが、外でバーベキューやって、ハンバーガーとか用意されていますのですけれどね、
彼の場合は、ビーフのパティ抜き、玉ねぎ抜き、マヨネーズ抜きの、バンズにレタスとトマトとチーズとケチャップを挟んだ、けったいなハンバーガー
(ってか、サンドイッチ?)食べてます。

敬虔な信者さんの場合は、パンにも卵が使われていないかどうか厳重にチェックするのですけどね。(まぁ、まずゴルフしないでしょう。)



こちらで早朝バック9のラウンドとかやってますとね、コースのスーパー・インテンダントさんたちが、バンカー均しやグリーンの芝カット、カップ位置切り直しなど、まだ作業なさってる場面が多いんですが、大抵、「(お前らのボールなんかに当たんねぇから) 打ってきな!」って合図されたりするんですよ。

全然退く様子もなく。
「どうせ来ないし、来ても俺っち避けられっから。」 みたいな感じで。(笑)

日本と違いますからね。


こういう場面に来ますと、この友人、からっきしダメなんです。

待ってみるんですけど、どいてくれない。

で、「打つよー!」って合図して、「あいよー!」って感じで(Come on!)って手で合図されますね。

・・・もうそうなると、おしりがむずむずしているような、ひやあせたらたらみたいな、そんなそぶりになって来て、ただでさえ頻繁にはグリーンオンしないんですけど、もうチョロとか、どスライスとか、どダフリとか、間違いなく必ず酷いことになるんです。(x_x)


人間に向かってボールを打つって言うことが、ものすごくプレッシャー(と言うか罪悪感の極み?)になるのでしょう。
本当に善良な方達です。


そんなジャイナな彼のご愛用もキャロウエイのクラブです。(^^)
ユーティリティーがテイラーメードで、「お、同じじゃん!」みたいな感じで、その昔に友達になりました。

パターは、なんかフェース(というよりネック?)が曲がっているオデッセイを使っていたので、私の2ボールパター(アニカが使っていた機種です。)をあげたんですけど、それを気に入って使ってくれています。

先日亡くなってしまった友人とも彼は大の親友でした。



こんな結論、実は書く必要無いとは思うのですが、

生きてる昆虫や小動物は、ルースインペディメントの扱いやめるように
ルール改正出来ないもんでしょうか?
もちろん微生物を助けるために大幅な救済、とかやってたらゴルフになりませんけど、そんなに複雑になるとも思えませんし。

小さな花を助けるためにとか、虫を殺さないために、アンプレイアブルの処置を選択するって話、いい加減ルールで何とかしたらどうなの?って思ったりしてます。

例えばバンカー内でボールにアマガエルがぴとっとくっ付いていたら、40秒以内にそのまんま打てる人(特に女性の方なら)居ませんよね? 私も打てません。

どんなにゴルフに真剣でも!
ジャイナ教に入っていなくても!!