2/09/2010

2010グルーヴ適合ウエッジ


Titleist のVokey Designのウエッジ、Spin Milled C-C というヤツを購入してみました。

http://www.titleist.com/golfclubs/wedges/vokeyspinmilled.asp


私は中古品ですでに出ていたものを新品の25%offぐらいで購入してみたのですが、もうすでに買って使ってみて、しかも手放しちゃう人が居るんですねー。
早業ですね。
(もっとも私も90日以内に手放すことになる可能盛大ですが。(^^;)



なかなかカッコイイですね。
って言っても、見た目にはほとんど変わっていませんですが。

バックフェースのところのSpin Milledの赤い歯車模様が、金色の歯車になっているのと、ネック部分に「C-C」っていう刻印が入っているくらいの違いです。
従来のWedgeとその場で比較してみましたが、肝心のグルーブの違いは肉眼では確認しにくいです。

C-Cっていうのは、「Condition of Competition」の略らしいですね。
Conform with Cなんとか とか、Comply with Cなんとか かと思ってたんですが。


サテン仕上げは、あんまり私の趣味ではないんですが、新グルーヴの
C-Cウエッジにはまだ黒クローム仕上げとかオイルカン仕上げのバリエーションがありません。
(お店の人によると、Vokeyのオイルカン仕上げは薄い色が乗ってるだけであんまり良くないよ、ってお話でしたが、私はいまだかつてVokeyを使ったことが無いので全く判りません。)


目的は、「新グルーブ・ルール適合のウエッジってどんな感じか?」っていう興味だけで、近々公式競技に出ようとか、来年の競技に備えて自分の
ベストマッチを探しておこうとか、そういった高尚な考えではありませんのでちょっと恐縮です。(^^;



今までは、(以前にも書きましたが)、マグレガーのウエッジ(JNP、ミュア
フィールド)、クリーブランドのTour Action Reg. 588、そして現行のX-Tour と移行してきましたが、ほとんど違和感なく使ってきましたし、元々私はウエッジの上手い使い手では無かったりしますので、グルーブの違いをどの程度感じるかは、ちょと疑問です。


構えた感じは、いいですね。
文句ありません。



(・・・てか単に私がよく分かっていないのですが。)

今回は、比較的ローバウンス寄りのSWですね。
これはただ単に56°のウエッジの中古がこれだけだったからで、意図して選んだわけではありません。
このお店は実は、たとえ新品を購入しても90日以内なら買値で払戻してくれるのですが、私の良心がそこまで横柄では無いんじゃない?って言ってますので、中古品から選びました。
そうすれば、私が使って試してから返しても中古は中古なので、また同じ値段で店頭に出せますからね。

私が今使っているX-Tour ウエッジのバウンス角は13°ありますから、
本当は56・14という14°のモデルを買って比べた方が良いのですが。


冒頭にリンクしましたTitleistのサイトによれば、どうもこのモデルはスピンで止まらない分、弾道が高く出る設計になっているということらしいです。(単にスピンが減ってるだけ、って話の可能性も。)

まぁとりあえず、買ったままで打ってみようと思いますが、私のSWとの比較は難しいかも知れません。
バウンス角が結構違いますので。

またそのうちに、14°のモデルを見かけたら、交換してみたいと思っています。


まだ打ってみてもいませんので、インプレッションとかありません。(^^;

アイアン・セットも、TitleistのAP2とかちょっとショップのケージで試打してみたりしてみてますが、まぁ、キャロウエイから適合機種が出るのを待ってもいいですし(もっと言えばそれの中古が出回るまで待ってもいいですし。)、慌てることはないか、と思ってます。

ですけど、新グルーブのウエッジ、早くちょっと試してみたいなー。
慣れるのに時間かかるなら、今のうちから感触を体験しといてもいいよなー、ぐらいの考えです。


2/05/2010

クロスハンディド・グリップ


そういうわけで、半年以上忘れてしまっていた(^^;、英語シリーズ第7弾8弾です。(^^)


このところ話題にしていた、ストレート・ペンデュラム式のストロークに持って来いだと言われているクロスハンド・グリップですが、
英語では「cross handed grip」 と言います。
英文法的には、“ed”が付きますね。

「cross hand grip」 という綴りも無くはありません。
略称は短い方が良いですしね。
Googleのhit数で比べると3倍ぐらいの差で、“ed”が付く方がポピュラーです。


クロスハンディド・グリップがよいと言われる理由は主に2つです。

・ 右肩が下がること無く、肩のラインが水平になる
(levels the shoulders)。

・ リストをロックして(locks the wrist hinge)使うことがやりやすいので、
こねない (takes the wrists out of the stroke)。
方向性が安定する (face angle gets stable)。



デーブ・ペルツが面白いことを書いていまして、

ところでこのグリップは、「left hand low grip」 と呼ぶのが正しい。
もっと言うと、本来は「lead hand low grip」 と呼ぶべきだ。
(↑左利きのプレイヤーも居るので。)
なぜか「cross handed grip」って言い方はよく使われているようだけれども、正確には「crossed handed grip」 って言ったら、こんな風になっちゃって打てないでしょ? ↓



わはは。 挿絵の写真を自分で実演してみました。
とても打てません。


Left-Hand-Low gripを略して、「LHL grip」 という呼び方もかなりポピュラーになって来ました。
この呼び方なら、Lead-Hand-Lowも含まれますし、短いですし、この携帯メール(Text Message)時代にあって、一番いいネーミングのような気がしますね。


「LHL grip」には、トム・カイトやジム・フューリックのようなオーソドックスなLHLスタイルや、ベルンハルト・ランガーの右手でグリップごと左腕を掴むスタイルもありますし、かなりのバリエーションがありますが、なぜか「Cross Handed」か「Left-Hand-Low」しかバリエーションの呼び方が無いみたいです。


一方、順手グリップのバリエーションのネーミングとしては、

Reverse-Overlap: ポール・エンジンガー
Finger-down-the-Shaft: ナンシー・ロペス
Push Hand: ジャック・ニクラス
Equal Hand: アンディ・ノース
Split Hand: マーク・ウィービー
Opposed Palm: コーリー・ペイビン
Claw Grip: クリス・デマルコ

などなど、けっこう細かく違いを表現した英語表現があります。

ちなみに私はエイジンガーと同じリバース・オーバーラップ・グリップで握っています。
そして、Life Line (生命線) Gripですね。(笑)



私の息子が1歳8ヶ月で練習グリーンに遊びに行ったときにも、娘が2歳なったばかりの頃に練習グリーンに遊びに行ったときにも、ふたりとも、クロスハンド・グリップでパターを握っていました。
それも、少しスプリット・ハンドでしたね。

ちっちゃい子用の短い軽いパターですので、重くって、と言うことだけが理由ではないと思われました。

実はかなり自然なグリップなのではなかろうか?
と、感じた次第です。(^^)


クロスハンド・グリップは、パッティングではかなりポピュラーになりましたが、他のクラブをクロスハンドで打つ人はなかなか見ませんですね。

私は、以前(ゴルフ版リアリティー番組の)The Big Break(VIでしたかね?)で一人見たのと、今Nationwide Tourでプレーしている、Josh Broadwayと、2人しか見たことがありません。




Josh Broadway

(写真をクリックすると、NBCのLate Night with Jimmy Fallonのページに飛びます。)



動画も少し、ここ↓で見られます。
去年のですけどね。 #4で出てくるショットがそうです。
サンドウエッジであわやイーグル。




米国人にいろんな場面でたまに思わされるんですけど、「どうやったらここまで上手くなるまでに誰グリップを直させようと思わなかったのか?」って、思います。
ある意味、すごいことだと思うんですよね。


なんかね、芸術的とも言うべきか。
どうなってんだろ?って思っちゃいます。



それで思い出した余談ですが、私の好きな英語表現のひとつに、
「rocket science」っていう言い回しがあります。

TVの通販とかで、「この良さを判るのに難しい知識は必要ありません。(誰でも分かります。)」なんて言うフレーズを言うとして、そういう時に、
「You don’t have to be a rocket scientist to understand this.」とかって言うんですよね。

「そんなにむずかしくないよ。」って言うときに、「It’s not rocket science.」って言ったりとか。

可愛いってか、なかなか英語らしい、いい表現だと思ってます。


去年、ヒューストン旅行に行ったときにNASAのスペースセンターでお土産にうちの息子にTシャツを買ったんですが、その背中にはこの慣用表現を逆手にとって、
「It’s not rocket science. ...Oh, wait! Yes, it is.」って書いてあります。(笑)



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(英語シリーズの過去ログ・リンク)

第1回: Good Drive!!
第2回: いやん、バンカー!
第3回: パットのOKを英語で
第4回: ゴルフ・ジョーク2本
第5回: ダフる
第6回: フック、ドロー、フェード、スライス
(番外): タイガーのインタビュー(at&tでの優勝スピーチ)
第7回: 大叩き 
(番外2): ホーガンとジンジャーエール
※なお、私の学んだ英語は基本的に、西海岸のロサンゼルス中心の南カリフォルニア地域の米語が中心です。


2/01/2010

ノリさんの、誠に鋭いご質問への回答


記事の予定を変更しまして、ノリさんへのお返事を先にします。(^^;

前記事: 「ダウンヒル・スライダー その2



ノリさんから誠に鋭いご質問をいただきました。

一言で「◯◯歩です。」と答えても意味がありませんので、キチンとお答えするため、

・・・というよりもむしろ、私の回答が正しいのか間違っているのかも含めまして、いろいろと追加で考える機会としてもとても有用だと感じました。
・・・ので、記事に書くことにします。
(これだから、ただの自分のゴルフノートじゃなくて「ブログ」を書くって言うのは貴重です。 ノリさんいつもありがとうございます。m(__)m)


まぁ我々デジタルパット派なら当然の質問とも言えるかもしれません。(^^)
いったい何歩で打つべきなのでしょう?
無意識も込み?なるべく排除?

物理的な条件はどうでしょう?

本当にでだしは軽く登っているのか?
左への斜度はどのくらいなんだ?
お前の歩測は上り下りで影響ないのか?
ボールからカップへ真っ直ぐ歩くのか、ライン沿いに歩くのか?

画像をクリックで拡大します。


この写真の傾斜はですね、ボールからカップへ直線で真っ直ぐの方向には、緩やかに下がり途中から左へ斜度を増す感じです。

True Breakの目印のティーの方向へは、最初気持ち登る感じになります。

つまり、取るラインで距離的な感覚も変わって来ちゃうんですよね。




ここでまたまた、理科系おやじの机上の空論的な推察を炸裂させます。
わはは。(笑)
画像をクリックで拡大します。


もしグリーンが、この絵のような板状の「一定の斜面」だったとしたら、どのくらいの強さで打てば良いのでしょう?

ボールからカップまでは、ちょうど7歩、そして完全な横のラインだったとしますね。

白い方の線のようなボールの軌道を想像してしまいますが、それだとAのボール地点での打ち出しの初速と、Cのカップ地点での終速が同じ、つまり速いスピードでカップに到達しますので、カップの上は通るものの、とても入りそうにありません。
(まぁ、この白い方の線は忘れて下さい。(^^;)
青い線のような軌道を取り、段々にボールのスピードが緩くなってカップインするイメージです。
カーブの頂点Bの位置から、下りの触るだけのパットをするようなイメージですよね。

つまり、完全な横のラインって言うのは、言わば、「登って、下る」距離感の難しいラインに他ならない訳です。
打ち出しのX軸方向成分にはカップに届く程度の初速を与えられ、Y軸方向には、初め登っていって位置のエネルギーがあがり、頂点Bを過ぎると今度は高さの位置のエネルギーで加速しておりてくるのと、芝との転がり摩擦の兼ね合いで降りてくる、そんな感じに考えてみます。


それでいてちょっとトリッキーなのは、打ち出しの角度が右へずれればずれるほど登りの斜度はよりきつくなる訳ですよね。
左へずれれば、斜度が緩くなりますから打ち出しが同じ強さを保ったとすると、強すぎてしまいます。


「真っ直ぐ登って、尾根を越えたら真っ直ぐ下るライン」も難しいですが、だいたい尾根をちょうど越え切るまでの強さで打つことができれば、・・・って目安が付くのでデジタルパットで対処出来ないこともありません。

しかしこの完全横の傾斜の場合は、頂点に向かっていく角度によって、尾根の位置が変わってくるって言うことになりますから、距離だけでなく、打ち出しの方向性も精度が無いと対処が難しくなってきます。

ボールが通る軌跡の距離は明らかに直線の7歩より長いですし、それと、ボールの移動中は常に芝からの転がり抵抗摩擦がかかりますから、登って最後下るとは言え、7歩より強いスピードで打たないといけないでしょう。


で、結局、元の写真のラインに戻りますが、何回も打ってみて実感してみるしかありません。


ターゲットのティーに合わせてパターを構え、ボール軌道の頂点位置をイメージしてストロークしてみます。
とりあえずは、7歩の強さで。

これだと強すぎるみたいです。


6歩はどうだろう?
・・・これはちょっと弱いか。


などとトライするうちに、(笑わないで下さいね)一度なんかは、目標のティーに集中するあまり、subconsciousが勝手に補正かけまして、ボールがティーをヒットしてしまったりしました。(笑)
ずいぶん右に出てしまったもんです。


あくまでもこのラインの場合ですが、カップ周辺の斜度がなかなかにきついため、写真の位置にボールを止めるのは至難の業でした。

どうしても、かなり上手く打ったなと思ったボールも、後ろに置いた棒に触ってしまいます。
カップインしちゃったりとかも。

7歩ではどうしても若干強く、6歩では明らかに短くなってしまう感じでした。
どこまでsubconsciousが働いてしまっているかも含めて、かなりの練習と慣れが必要です。

読みは足らなくないはずなので、強く打ってしまう必要はないんですが、
subconsciousがちゃんと認識してくれるかどうか?と言う意味で、ちゃんと7歩の距離を正確に出せていたかどうかもやや自信がありません。

敢えて表現するなら、6.75歩ぐらい(←ホントか?(^^;)のやつが、あそこへ止まったと思いますが、意識してビシッとデジタルに打つには、こういうラインは難しい。 ということが判りました。

まぁ、デジタルであろうが無かろうが、ダウンヒル・スライダーは難しいには違いないのですが。


ちょっと思ったのですが、Bのやや内側にティーを立てて、そのティーを回り込んでカップに向かうように練習する方法も良いかも知れませんね。
Subconsciousにむしろ頼ってしまって、サンディエガンさんにアドバイスをいただいた、上50cmぐらいに止めるイメージで打ってみる。

目標を、True Breakに合わせて構えますと、確かにことごとくA側に外しますねー。
このAiming lineは違ってるんじゃないか? って思ってしまうのも、気持ちが分かります。


もちろんラインにもよる訳ですが、曲がりの頂点Bまでの距離を打つ計算をして、その距離を見極めて打てるようにすることも、ライン取りの修正以上に大切だと、あらためて思いました次第です。