4/20/2017

200ヤード・パットの動画


200フィートじゃなくって 200ヤードです。
ヨーロピアン・ツアーの企画イベントのようです。

まー、これは正確に言いますと 200ヤード・パットじゃなくて、200yのパター・ショットですねぇ。 もっと正確には、210yくらいあったみたいです。


まずはご覧いただきまして。(^^)




冒頭で、グラマエ・マクダウエルと彼のキャディーが、

『風強く吹いてるなー。』
『5番ウッド? 3番アイアン? どうする?』
『そうだな、もっと短いのがいいかな。』
『パターはどう?』『いいね。』

とか小芝居打っててすごい可笑しいです。


シェーン・ローリーなんか律儀に『フォーァ!』とか叫んでて可愛いですね。 観客ほとんどいないのに。

マーク・ウォーレンが 27フィート、
リッチー・ラムゼイが 12フィート、

そして、『おお、これはぶっ飛ばしたぜ。』って打った後につぶやいた
ラッセル・ノックスがなんと 9フィートに付けて優勝したようです。


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これ、実は私も約30年前に7-8人でやったことあります。

150-160yぐらいのパー3のホールだったと思うのですけど、友人が『パターでニアピンやろうぜ!』って言い出しまして。
当時すでに時々パープレーするぐらいの上手な腕前の友人でした。

ボールを少しティーアップして、パターヘッドをほんの少し開く感じでセット、パターの芯で打つようにしますと、ぶっ飛んでいくんですよね。

元々のロフト角がだいたい 4度くらいのパターが多いですから、ちょっとだけ開いて10-12度くらいで打つ感じになるんでしょうか。

少し短いので慣れは必要かもしれませんけど、びっくりするくらい綺麗に飛ぶもんですよ!


大笑いしたんですが、その言い出した友人が見事なショットをパターで放ったあとにパターを見ると、すごいことが起きてました。

画像はイメージです。


彼はピン・アンサーを愛用していたのですが、ちょうど真ん中の位置のスリットが潰れて「く」の字にくっ付いてしまっていました。

「すげーな、お前さすが真芯で打ってるじゃん!!」ってみんなで慰めたんですが、当人はパター同様にちょっとだけ凹んでました。


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昔の話ついでで恐縮ですが、パンカーでボールが見えないほど完全に埋まった状態でなかなか普通のエクスプロージョンでは脱出できない状況でパターを使う方法が使われたりしていました。

なにぶん昔の手法でしたのでビデオが見つかりませんでしたが、こちらのサイトに記述がありました。

GOLF TIPS: Greenside Magic 

トピックの 8番に書かれています。

ブレード型のパターのトゥをバンカーのボールの後ろに打ち込むんです。
砂に弾かれずに確実にボールの後ろに入っていってくれて、見事に砂ごと外まで出てくれます。

もちろんボールにスピンはかかりませんし、出てくれれば御の字の状況です。



こちらの動画は、J. B. ホームズがグリーンサイドの深いラフで見せたテクニックです。




芝の抵抗を縦方向の小さい面積と後方の大きな体積でかわし、ボールをパターのトゥ部分で打つテクニックです。

近頃のデカヘッドのパターでは使えない技ですけど、頭に入れておいても良いんじゃないかと思ったりします。(^^)




4/06/2017

ANAインスピレーションでのレキシー・トンプソンの4打罰ペナルティーの件


しばらくぶりの更新です。

先週のLPGAでレキシー・トンプソンに降り掛かったルール問題ですが、今週のマスターズでもひとしきり話題になっています。

女子のメジャー大会に数えられているANAで起きました。


ご承知の方も多いかとは思いますが、一応ことの次第を簡単にまとめておきますと、

最終日の日曜日、12番を終え13番に向かっていたレキシー・トンプソンのグループのところにオフィシャルが近づきまして、レキシーに4打罰が加わることを伝えました。

この時点でレキシーはソ・ユン・リュウに2打の差をつけてトップを走っていましたが、突然のペナルティー措置により、逆に2打を追う展開に激変してしまいました。

この後の6ホール、レキシーはキャディの協力もあって立て直し、18番で追いついてプレーオフに持ち込みましたが、最終的にはソ・ユン・リュウに破れ、メジャータイトルを逃してしまいました。


ペナルティーの内容は、1日前の土曜日の17番ホールの2フィートくらいのショートパットにおいて、ボールをマークして置き直してパットした際にボールをプレースする位置がほんの半インチくらい横にズレていたため、誤所からのプレーで2打罰、そしてさらに間違ったスコアカードを提出したためにもう2打の罰、という裁定でした。

間違ったっスコアカードについては以前は即刻失格でしたが、2012年のルール改正でプレイヤー自身が気付かず故意でなかった場合は2打罰、という風に改定されました。


オフィシャルがレキシーに近づいて4打罰の内容を告げたととき、最初の彼女のリアクションは「なにこれ? 冗談でしょ?」で、内容をよく聞いた後のリアクションも「こんなの馬鹿げてる・・・」でした。
そこからよく立て直して追いついたんですけどねー。


ビデオがありますので、御覧ください。





ボールをマークして’ピックアップし、ボールに書き込んだ線をラインを合わせるように向きを変えて置き直していますが、ボールを拭いたりすることもなく腰を折ってボールをピックしたそのままの姿勢で置いていまして、ボールの後方から見てしゃがんで置き直したりしていないんですよね。

そういう訳で、画面上でも微妙な位置の差、ズレが見て取れてしまいます。

これ、通常のプレーで拭き直したボールをカップとの延長線上の後方からマークのところに置き直していたらおそらく画面では位置の違いがわからないですよね。 カメラの位置も切り替わっているでしょうし。



で、まぁルールとしては4打罰で間違いはありませんのですが、大きな疑問が残ります。

まずは、タイガーやフィル、リッキーはじめ、殆どのツアー・プレイヤーたちがレキシーを支持していまして、フィル・ミケルソンなんかは取り消してタイトルをあげるべきだ、まで言っています。

これはですね、すべてのツアー上でのプレーに関するルール問題は PGA、LPGAのルール・オフィシャルとプレイヤーの中で完結するべきで、家でTV見ている視聴者(観客)が関与するべき事柄ではない、っていう考えに基づいているものです。 私もそう思います。


今回の問題でも私がものすごく納得行かないのは、視聴者が関わっていることもさておき、タイミングで2打、4打、0打と罰打の数字が変わってくる点です。
これは確か以前、『これがバンカーってのは、無いよなー。』という記事のコメント欄でも同じことを書きました。(...7年前ですね。)

件の誤所からのプレーは前日土曜日の17番で起きているわけです。
土曜日の17番がプレーされた時点ですぐに視聴者からの連絡があって、ルール・オフィシャルが確認した場合、その日のラウンド後のスコアカードを提出する前にオフィシャルがレキシーに通達したとしたら、誤所からのプレーの2打の罰だけで済むことになります。

しかし17番で起きるとその日のうちには間に合わない場合が多いかもしれません。
もし10番だったら間に合うかもしれません。
で、同じ行為に対してただ単に指摘されるタイミングによって罰打の数字が違ってきちゃって良いんでしょうか??

気がついた視聴者がいなかったら、誤所からのプレーの2打罰さえ付かないわけです。

また、指摘が日曜日にトーナメントを終えた後だったら、というケースもありえます。


もっとすごいのは、フィルが言うにはツアーではボールの置き直しはもっとテキトーにやってるプロもいて、1インチ半 (つまり4cm弱) もカップ寄りの前方に置いちゃってるやつも居るけど罰に問われてないよ、って話です。
(まぁ、この件は今回の本題とは別の問題ですが、ツアープロの間ではそういう認識なんだな、っていうことは頭に入れておいても良いと思います。)


ゴルフ中継には、TVに写っていない場面もたくさんありますしね。


私が思うには、モニター画面で中継画像を監視するオフィシャルを置いて、こうした画面で確認できるルール上のバイオレーションはそのオフィシャルたちがジャッジをして、即時に (自分ではルールを犯したことに気づいていない)プレイヤーに通達する。そしてそうでない限り不問に付す、って言う措置で十分だと思います。

そうすれば、通知のタイミングによって罰打の数が違っちゃう問題も解消できますし、ツアーと関係ない単なる一視聴者の勝敗への関与も排除できます。

PGAあるいはUSGAが、なんでこんな簡単な解決策に持っていけないのか、理解に苦しみます。